「手に職を持つと食いぱぐれがない」

子供の頃によく聞かされた言葉です。
親戚に調理師がいたためか、親からは「調理にになれ」と言われていましたが、その世界は私には合いません。

進学して大学ではなく、デザイン学校へ行きました。
グラフィックデザイナーになりたいと思ったのは、中学生時代に通信教育でレタリングを勉強して筆文字が書けるようになっていたからか、手先が器用なことからか、カッコいいと思ったのか、、、

ながらくグラフィックデザイナーを生業にしていました。

いまでは、パソコンでデザインなど出来てしまいますが、私の時代はすべて手書き。
テレビのCMに利用されるテロップも手作り。
チラシやポスターや会社案内のデザインもすべて手書き。

 

結果的に親が言う「手に職」は付けたのです。
デザイナー時代からしばらく後に開業したのは、新築住宅に100%発生するアルミサッシと木製建材のキズ補修専門業。
その仕事で日本全国にフランチャイズチェーンを300件作り、多くの加盟店さんに成功していただきました。

当時は、補修業などほんの一握りだけしかいないという世界でしたから、仕事はやりきれないほどありました。
それだけに貪欲に儲けたい人は、仕事が多すぎて過酷。

儲かると、楽したいという人よりも、過酷でいいからもっともっとお金が欲しいと欲が出てくる人が多かったです。

 

建設会社やハウスメーカーなどから受注して引き渡し前に補修するという仕事ですから、新築住宅が建てば必ず仕事があります。
弊社の加盟店さんは、20年前で月収100万円はあたりまえ、400万円の人も居ました。
加盟店さんは、ごく短期にどんどん成功して大きく儲かりました。

この仕事、何がお客様に好評だったかと言うと、デザイナー時代に学んだ絵画技術を木目の描きに生かしたからです。
それを例えれば、黒一色で風景を描く水墨画。
あの濃淡の表現をあらゆる色を使って表現するのですから完成度が他と雲泥の差でした。
グラフィックデザインを学んでデザイナーをしていたのは、ここにつながった訳です。

 

現在はと言うと、補修業は儲かると知れ渡り、多くが参入してくるにつれて値引き合戦が始まりました。
新規参入者が仕事を取ろうと安易に値引きするから、業界は荒廃。

安い料金で大量に補修するとなれば、何といっても手仕事ですから大量生産など不可能。
自然と手が荒くなって低料金で大量の補修作業をする、単なる補修工事屋になってしまいました。

 

当時は、どこのお客様にも「これは芸術家ですね」と言われたものです。
そのお客様の声を活かして「芸術家集団」というキャッチフレーズで仕事をしていました。
短時間作業を1日何件もこなして楽に儲かったものです。

荒廃した今は芸術家などではなく、単なる修繕の工事屋というイメージです。
マンションなどの大型現場では、監督に見下される単なる工事屋と変化してしまったことが残念です。

 

そんなことが原因でフランチャイズ加盟店募集はやめて、私どもに集ってくださる方々は、以前のように芸術的な仕事ができる環境だけで仕事をしています。
短時間作業で1日複数件まわれますから、収入は建築現場の補修業とは雲泥の差です。
もちろん、単なる工事屋ではありません。

 

建築現場のように埃にまみれた環境ではありませんから、汗みどろになることはありません。

汚く匂うような作業着など無縁。
ヘルメットなども無用。
作業着ではなく、きちんとした芸術家らしい清潔感溢れる身なりで美しい完成度を実現する芸術家と表現できる立場です。

 

それを今は、フランチャイズ制度ではなく、教材を販売して技術をお教えしていますから、当時のような300万円の加盟金もゼロ。
毎月のロイヤリティーも皆無という起業するにおいて夢のような条件です。

過酷なうえでまったく儲からない建築現場で働く補修屋さんに我々の顧客層が知れたら、また値引き合戦で荒廃させられますからフランチャイズ制度はやめて、ご縁のある人だけが儲けてくださればいいと、ひっそりと募集しドカンと儲けていただいています。

素直に信じて下さり、あふれる意欲で行動する人はいつも成功しますので、そんな人だけが成功くださればいいことです。

 

 

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